協議会概要

歩み

本会は会員相互の連絡協調を図るとともに、医療秘書関連教育の充実と医療秘書の社会的地位の向上を図り、もって、医療秘書関連教育界並びに社会医療の発展に寄与することを目的とする。

昭和62年10月
医療秘書教育全国協議会設立発起人会開催
昭和63年1月
設立総会開催し、医療秘書教育全国協議会を発足
昭和63年1月
会長日野原重明氏(聖路加看護大学学長)就任
昭和63年12月
医療秘書技能検定3級開始
平成元年6月
医療秘書技能検定2級開始
平成4年6月
医療秘書技能検定1級開始
平成8年6月
医事コンピュータ技能検定3級開始
平成9年10月
設立10周年記念式典・祝賀会挙行
平成9年12月
医事コンピュータ技能検定2級開始
平成11年6月
医療秘書技能検定準1級開始
平成12年5月
理事長川口晃玉氏勇退にともない浮舟邦彦氏就任
平成12年12月
学校法人滋慶学園本部に事務局を移設
平成13年9月
「医療秘書教育全協誌」出版開始
平成13年11月
福祉事務管理技能検定3級開始
平成14年6月
医事コンピュータ技能検定準1級開始
平成14年11月
福祉事務管理技能検定2級開始
平成17年4月
当協議会に医療秘書教育学術研修委員会を設置
平成17年11月
当協議会日野原重明会長文化勲章を受勲
平成18年3月
個人情報保護法の基準に基づく認証を取得
平成20年2月
設立20周年記念式典・祝賀会挙行
平成20年12月
医師事務作業補助技能認定開始
平成21年7月
一般社団法人登記完了
平成22年4月
一般社団法人 医療秘書教育全国協議会と名義変更
平成22年6月
電子カルテ実技検定開始
平成29年7月
会長日野原重明氏ご逝去
平成30年5月
会長岩﨑榮氏就任
平成30年12月
設立30周年記念式典・祝賀会挙行
令和1年11月
福祉事務管理技能検定試験終了
令和3年5月
会長岩﨑榮氏勇退にともない佐藤秀次氏就任

役員

会 長 和佐 勝史 (学)滋慶医療科学大学大学院 研究科長 教授
大阪大学医学部 名誉教授
相談役 浮舟 邦彦 滋慶学園グループ 総長
理事長 橋本 勝信 (学)大阪滋慶学園 常務理事
副理事長 川口 拓也 (学)川口学園 早稲田速記医療福祉専門学校
理事長・校長
副理事長 谷口 太 (医)新生会 大阪なんばクリニック 事務局長
理 事 岩村 勇 (学)滋慶学園 東京医薬看護専門学校 運営本部長
理 事 神宮 久香 (学)有坂中央学園 中央情報経理専門学校国際ビジネス教育課
理 事 丹野 清美 (学)国際医療福祉大学 医療福祉学部
医療福祉・マネジメント学科
理 事 萩原 知子 (学)三幸学園 評議員
理 事 橋本 敦 戸田中央メディカルケアグループ(一社)TMG本部
総局長室 室長 兼 総務部 次長
理 事 早﨑 祐治 (学)三幸学園 理事
理 事 吉川 香 (学)川口学園 早稲田速記医療福祉専門学校
法人本部 財務担当部長
監 事 古島 昭博 (学)滋慶学園 常務理事
監 事 三木田 薫 (学)国際総合学園 新潟ビジネス専門学校 副校長
理事
事務局長
野口 孝之 (学)筑波研究学園 筑波研究学園専門学校 理事・学校長

医療秘書に思うこと

~一石三鳥のすばらしいお仕事~

生まれてから最期を迎えるまで医療や介護のお世話にならない人はいません。私自身が医療秘書のお仕事をやってきて良かったとつくづく思うことは、『一石三鳥のすばらしいお仕事』であるということです。一つ目は、診療報酬や介護報酬制度・各種保険制度の知識、医療や介護の臨床的知識が身につきます。二つ目は、他の医療機関や介護施設との連携などによる人との出会いが自分自身を成長させてくれます。そして三つ目は、何より患者さんや職場の皆さんにも喜ばれ、家族や親戚・お知り合いの方々へも病気のこと、治療費などお金に関すること、どこの医療機関や介護施設が適切かなど、いろいろな困りごとの相談に乗って手助けしてあげることができる公私共に役に立つお仕事だからです。
どこか具合の悪い患者さんは診療所や病院に行くのがとても不安です。そこで入口である受付と出口である会計の両方で必ず関わるのが私たち医療秘書です。笑顔でのあいさつや温かいお声かけが、どんなに患者さんの安心処となっていることでしょう。また、医事業務に始まり医師事務作業補助、病棟や薬局・リハビリなどのクラーク業務、診療情報管理業務のほか、病院内で資格がないとできない業務以外の大半を各部署で横断的にどんなことでもこなす『何でも屋』であります。今後AI(人工知能)やロボット技術の発展によって私たち医療秘書の業務のあり方も変わっていくことでしょうが、何に対しても常に好奇心をもって仕事に臨み、人にしかできないプロフェッショナルな医療秘書がどんどん活躍していってほしいものです。

谷口 太

医療秘書に期待する

~医療を支える医療秘書の役割~

医療秘書からどのような仕事を思い浮かべますか?受付や窓口で診察に来られた患者さんと対応して保険証を預かり診療費を計算・受領したり、カルテを整理する仕事が思い浮かぶでしょう。たしかに私が医療機関に就職した時は、医療秘書の仕事は診療録や各種伝票から診療費の計算等が主な業務でありました。しかし、平成12年診療報酬改定で「診療録管理体制加算」が新設されました。これは、医療事務に対する初めての診療報酬への評価でした。その後、平成20年診療報酬改定には、「医師事務作業補助体制加算」が評価され、医療機関にとって経済的側面からも医療秘書の重要性が大きく取り上げられ、チーム医療の一員として認識されるようなってきました。近年、医学や医療技術の進歩、保険医療制度の複雑化に伴う請求事務の煩雑化等により、医療事務の専門教育を受けた優秀な人材確保が医療機関にとって喫緊の課題となっております。 医療秘書の業務は、チーム医療の一員として参加することに留まらず、厚生労働省より公表されているDPCデータなどの内容分析や他医療機関とのベンチマークなど今後予想される保険医療制度の方向性を正確に見定めるなど、病院経営に参画する重要な業務も担っており、そういう一面からも医療秘書の重要性、必要性がますます認識されています。医療秘書者の養成は医療機関にとって即戦力者として期待しているところであります。

西 基之

検定取得後の活躍の場

医療事務担当として‧‧‧
診療報酬請求事務は重要な業務です。
医療秘書として‧‧‧
忙しい医師や幹部、専⾨職を補佐し、書類作成‧整理、医療情報収集‧整理、上司のスケジュール管理、来客対応、電話応答などを⾏います。
病棟‧外来クラークとして‧‧‧
⼊院患者のカルテの整理、検体‧検査レポートやレントゲンフィルムの整理、ナースステーションでの伝票整理、電話応対など、病棟‧外来における幅広い業務を担当します。
診療情報管理担当者として‧‧‧
医師の診断結果や検査結果、治療⽅法、病状経過などが記載されている診療情報(診療録‧カルテ)を管理し、診療や研究に役⽴てます。
医師事務作業補助者として‧‧‧
病院勤務医の事務的負担を軽減するため、医師の指⽰の下に⾏う職種です。
医療界で幅広く活躍する
活躍する場所は、病院だけではありません。健康保険組合、製薬会社、医療機器メーカー、調剤薬局などにも、多くの職場で活躍できます。